シングルマザーということ
最初に書いたように、私はシングルマザーである。
今小学生の子供が1人いる。小学校に上がる前に離婚した。
離婚理由は、というと実の所よくわかっていない。
相手が切り出し、自分の好きなことをする時間がない(私から見れば十分好き勝手やっていた)だの、だから子供に興味もなくなった(最近子供にすぐ切れるなとは思っていた)だの、色々なことを我慢していることに気づいた(お互い様だ)だのと言っていた。
そんなぐずぐずとした理由はバッサリと切り落として、私は女だろうと思っている。
しかし追及するのには手間暇とメンタルの消耗が激しすぎる。家族に気持ちがないという人間を、物理的にのみ引き留めることにメリットはないと判断した。
子供にとって「父親がいない」ことと「自分に興味を持たない父親がいる」こととどちらが悪影響だろうかと考えた。
相手が「親が『辛いなら帰ってこい』と言った」というのでどっちが女だと思いながら遠慮なく実家に帰ってもらった。
その後になって「ああ正社員で働いてるからこのまま普通に生活できるな」と気が付いた。離婚後の生活などまったく考えずに承諾していた事に、我ながら驚いた。
時々おかしな方向に突然豪快さを発揮する性格は直したいと思っている。
養育費は20歳まで月3万計算(一部離婚時に前払い)で貰っている。2人とも最初から子供は大学まで出す予定だったのに、養育費を20歳まででいいとしてしまった甘さは反省している。
のびのびと生活している今となっては、「もっとごねて慰謝料むしり取ってやればよかった」とも後悔している。
ただしその後悔は「もっとお金もらえばよかった」ではなく、「もっと相手にダメ―ジ与えとけばよかった」という陰湿な理由なのでそんなに深刻ではない。
しかしいまだにそんな事を思うあたり、結婚生活に未練がない割に意外と奴への恨みは深いのだなと他人事のように思う。